高浜愛子

 高浜愛子 女流初段
2016年10月2日
名前 高浜愛子
生年月日 (1984-10-02) 1984年10月2日(39歳)
プロ入り年月日 2016年2月5日(31歳)
女流棋士番号 54
出身地 大阪府大阪市福島区
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 山本真也
段位 女流初段
女流棋士DB 高浜愛子
2024年4月1日現在
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高浜 愛子(たかはま あいこ、1984年10月2日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は54[1]山本真也六段門下[1]大阪市福島区出身[1]夙川学院高等学校[2]

棋歴

女流3級になるまで

関西将棋会館の近くで生まれ育ち、小学六年生の時に、アマ強豪の祖父に将棋会館道場で将棋の手ほどきを受ける[3]。それから関西将棋会館の子供スクールに2年ほど通ったが、一度将棋から離れる[3]

高校一年生のときはテニス部に入部したが、なかなか上達せず、将棋が練習で上達したことを思い出し、テニス部を辞めて、高校二年生から本格的に将棋に打ち込む[3]

2003年度後期に女流棋士の育成機関である女流育成会に入会。2009年より女流棋士になるための制度が変わったため、同年4月に関西研修会のD1クラスに移った(C1クラス昇級で女流3級になる)。研修会入会後は好調で、すぐ研修会C2クラスに昇級し、研修会入会から半年も経たないうちに女流3級資格取得(C1クラス昇級)まであと2勝のチャンスとなった。しかし、そのチャンスを逃すとスランプに陥り、降級の危機に繰り返し陥るようになって、4回目の降級危機の一番で敗れて降級した。その後、少しずつ調子を取り戻してC2クラスに復帰するが、年齢制限があって、その頃にはもうあと1年しかない苦しい状況だった。[3]しかし、研修会入会から4年10ヶ月、2014年1月12日に何とかC1クラスに昇級して、29歳で女流3級資格を取得した[4]。資格申請を以って4月1日付での女流3級が内定し、2年間で女流2級に昇級すると正式に女流棋士と認定されることとなった[2]

詳細は「女流棋士_(将棋)#女流3級から女流2級への昇級」を参照

女流2級になるまで

2014年11月、関西から関東に移籍[5]。 2015年8月1日、第9期マイナビ女子オープンで、予選1回戦でアマに勝利し、同日の2回戦で勝てば本戦進出となり悲願の女流2級になるところだった[脚注 1]。しかし、女流育成会時代に何度も対戦した飯野愛に敗れ、あと1勝のところで女流2級のチャンスを逃した[6][7]

2016年2月5日、第43期女流名人戦予選2回戦で、中村桃子に141手で勝利し、過去1年間の参加棋戦と同数の勝星となる6勝目を挙げ、31歳で女流2級への昇級を決めた[8][9]。この一番に敗れた場合、年齢制限により研修会に戻れず、引退となるところであった[8]

棋風

四間飛車穴熊を得意戦法とする[2]

人物

昇段履歴

  • 2003年00月00日 - 女流育成会入会(2003年度後期)
  • 2009年04月00日 - 関西研修会D1クラスに編入
  • 2014年01月12日 - 関西研修会C1クラスに昇級(女流3級資格)
  • 2014年04月01日 - 女流3級 [2]
  • 2016年02月05日 - 女流2級(参加公式棋戦数と同数の勝星〈年間6勝〉)=女流棋士としてプロ入り[9]
  • 2021年09月17日 - 女流1級(女流王位戦予選決勝進出)[17]
  • 2024年04月01日 - 女流初段(年度成績指し分け以上、8勝以上〈10勝10敗〉/女流通算50勝89敗)[18][19][20]

主な成績

年度別成績

女流公式棋戦成績
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2014 9 3 6 0.3333 [1]
2015 12 5 7 0.4166 [2]
2016 11 4 7 0.3636 [3]
2017 10 2 8 0.2000 [4]
2018 12 4 8 0.3333 [5]
2019 13 4 9 0.3076 [6]
2020 16 5 11 0.3125 [7]
2014-2020
(小計)
83 27 56
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2021 23 10 13 0.4347 [8]
2022 13 3 10 0.2307 [9]
2023 20 10 10 0.5000 [10]
2021-2023
(小計)
56 23 33
通算 139 50 89 0.3597 [11]
2023年度まで

出演

ウェブテレビ

  • 【将棋】棋士がつくる将棋めし(2018年9月1日、ニコニコ生放送)[21]

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 女流棋士になる条件「当時の『女流棋士昇段昇級規定』の女流1級に該当」を満たす。

出典

  1. ^ a b c “高浜愛子”. 日本将棋連盟. 2019年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月5日閲覧。
  2. ^ a b c d “高浜愛子さんが4月から女流棋士3級に”. 日本将棋連盟 (2014年2月10日). 2019年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月5日閲覧。
  3. ^ a b c d “高浜愛子女流3級「将棋は本当の悔しさを教えてくれた」”. NHK出版 (2015年1月17日). 2018年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月30日閲覧。
  4. ^ “高浜愛子研修会員が女流棋士3級の資格を取得”. 日本将棋連盟 (2014年1月14日). 2017年7月11日閲覧。
  5. ^ “ありがとうございました☆(高浜愛子)”. 日本将棋連盟 関西将棋会館 将棋ビギナーズセミナー 公式ブログ (2014年11月4日). 2018年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月4日閲覧。
  6. ^ “飯野女流1級が本戦入り”. マイナビブックス (2015年8月1日). 2018年1月18日閲覧。
  7. ^ 北野新太 (2015年8月14日). “いささか私的すぎる取材後記 第42回 交錯する部屋”. みんなのミシマガジン. ミシマ社. 2018年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月16日閲覧。
  8. ^ a b “【将棋】高浜女流3級が大勝負を制して夢叶える”. スポーツ報知 (2016年2月5日). 2016年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月5日閲覧。
  9. ^ a b “高浜愛子女流3級が女流2級に昇級”. 日本将棋連盟 (2016年2月5日). 2018年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月11日閲覧。
  10. ^ “佐藤天彦名人の華麗なドリブル、渡辺明竜王のシュート!将棋連盟フットサル部を紹介(ライター:直江雨続)”. 日本将棋連盟 (2016年10月6日). 2018年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月27日閲覧。
  11. ^ a b “高浜愛子女流2級が結婚”. 日本将棋連盟 (2016年3月8日). 2018年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月8日閲覧。
  12. ^ “連日に結婚した“大親友”女流棋士が対談…谷口由紀女流二段&高浜愛子女流2級”. スポーツ報知 (2018年4月9日). 2019年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月21日閲覧。
  13. ^ 「高浜商店 @kujira_takahamaon のツィート」『Twitter』、2018年1月2日。2018年8月25日閲覧。オリジナルの2018年8月25日時点におけるアーカイブ。
  14. ^ a b “大阪市中央卸売市場本場 店舗紹介-株式会社 高浜商店”. 大阪市中央卸売市場本場. 2018年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月25日閲覧。
  15. ^ 白鳥士郎「白鳥士郎 @nankagun のツィート」『Twitter』、2018年8月12日。2018年8月25日閲覧。オリジナルの2018年12月25日時点におけるアーカイブ。
  16. ^ a b 山口恵梨子「山口恵梨子 @erikoko1012 のツィート」『Twitter』、2018年3月28日。2018年8月25日閲覧。オリジナルの2018年8月25日時点におけるアーカイブ。
  17. ^ 「高浜愛子女流2級が女流1級に昇級|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2021年9月21日。
  18. ^ 「昇段・引退・休場棋士のお知らせ|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2024年4月1日。
  19. ^ #年度別成績(2023年度)
  20. ^ 「女流棋士通算成績(2024年3月31日対局分まで)|成績・ランキング」『日本将棋連盟』。2024年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  21. ^ “先崎学九段、阿部光瑠六段、高野智史四段、高浜愛子女流が“将棋めし”で真剣料理勝負 : ITライフハック” (日本語). ITライフハック. http://itlifehack.jp/archives/9896523.html 2018年9月11日閲覧。 

関連項目

外部リンク

  • 高浜愛子|女流棋士データベース|日本将棋連盟
  • 高浜愛子 (@aiaiaiko1002) - X(旧Twitter)
将棋の現役女流棋士
タイトル
保持者
永世称号
有資格者
  •  女流七段  清水市代(クイーン名人・クイーン王位・クイーン王将・クイーン倉敷藤花)
  •  女流六段  中井広恵(クイーン名人)

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2024年4月1日時点。詳細は将棋の女流棋士一覧を参照。
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