Meteor Lakeマイクロプロセッサ

Meteor Lake
販売者 インテル
設計者 インテル
生産者 インテルTSMC
プロセスルール Intel 4
(Compute Tile)
TSMC N5
(Graphics Tile)
TSMC N6
(SOC Tile)
TSMC N6
(IO Tile)
Intel 22FFL
(Base Tile)
マイクロアーキテクチャ 高性能コア
Redwood Cove
高効率コア
Crestmont
命令セット x86-64
コア数 最大16(6P+8E+2LPE)
前世代プロセッサ Raptor Lake
次世代プロセッサ Arrow Lake
(デスクトップ向け)
Lunar Lake
(モバイル・超小型PC向け)
L1キャッシュ Redwood Cove
コアあたり112KiB
(命令64+データ48)
Crestmont
コアあたり96KiB
(命令64+データ32)
GPU Xe-LPG
ブランド名 Core Ultra
Core
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Meteor Lake(メテオレイク、またはミーティアレイク)は、 インテルのマイクロプロセッサ「Core Ultra シリーズ1」、および「Core シリーズ1」のコードネームである[1]

各コンポーネントを最適なプロセスでチップレット化するタイルアーキテクチャを採用し[2][3]、AIアクセラレーターとなるNPUが統合される[4]。2023年12月14日(米国時間)に正式発表、発売された[5]

また、2023年6月15日にIntelはMeteor Lakeから新しいブランド名を以下の通り採用する事を発表した[6][7][8]

・従来まで「Core i」と呼ばれたブランド名だったものを2つに分割し、上位モデルを「Core Ultra」、下位モデルを「Core」(これは2023年現状ではMeteor Lake以前のアーキテクチャを使用しているもののみ)に棲み分け

・新しいプロセッサナンバーの導入(Core Ultra 5/7/9 processor ##xx および Core 3/5/7 Processor ##xx)

・上記新しいプロセッサナンバーの導入に伴い、「Core(無印)」「Core Ultra」ブランドについては”第○世代”というマーケティング上の名称(フレーズ)が廃止される代わりに、”シリーズ○”というマーケティング上の名称(フレーズ)が導入される。

この新ブランドはMeteor Lake世代以降のプロセッサでも使用される事を発表。なお、従来の「Core i」ブランドで発売されていたプロセッサは、それらの製品生産終了と共に「Core i」ブランドも消滅すると予想されている[9]


Core Ultraプロセッサ(シリーズ1) 製品概要

モバイル向け Meteor Lake-H/U

Meteor Lake-H

ブランド 型番 コア数 (スレッド) 定格周波数(GHz) 最大周波数(GHz) Arcグラフィックス キャッシュ
(MB)
熱設計電力 (W) 価格
(米ドル)
Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Xeコア
(XVEs)
最大周波数
(GHz)
定格 cTDP 最大
Core Ultra 9 185H 6 (12) 8 (8) 2 (2) 2.3 1.8 1.0 5.1 3.8 2.5 8 (128) 2.35 24 45 35–65 115 640
Core Ultra 7 165H 1.4 0.9 0.7 5.0 2.3 28 20–65 460
155H 4.8 2.25 503
Core Ultra 5 135H 4 (8) 1.7 1.2 4.6 3.6 2.2 18 342
125H 1.2 0.7 4.5 7 (112) 375

Meteor Lake-U

  • Meteor Lake-UシリーズのGPUタイルは「Intel Graphics」としてブランド化されているが、Meteor Lake-Hシリーズの「Intel Arc Graphics」と同じGPUマイクロアーキテクチャを引き続き使用している。
ブランド 型番 コア数 (スレッド) 定格周波数(GHz) 最大周波数(GHz) Intelグラフィックス キャッシュ
(MB)
熱設計電力 (W) 価格
(米ドル)
Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Xeコア
(XVEs)
最大周波数
(GHz)
定格 cTDP 最大
低電力(MTL-U15)
Core Ultra 7 165U 2 (4) 8 (8) 2 (2) 1.7 1.2 0.7 4.9 3.8 2.1 4 (64) 2.0 12 15 12–28 57 448
155U 4.8 1.95 490
Core Ultra 5 135U 1.6 1.1 4.4 3.6 1.9 332
125U 1.3 0.8 4.3 1.85 363
115U 4 (4) 1.5 1.0 4.2 3.5 3 (48) 1.8 10
超低電力(MTL-U9)
Core Ultra 7 164U 2 (4) 8 (8) 2 (2) 1.1 0.7 0.4 4.8 3.8 2.1 4 (64) 1.8 12 9 9–15 30 448
Core Ultra 5 134U 0.7 0.5 4.4 3.6 1.75 332

IoTデバイスと組み込みシステム向け Meteor Lake-PS

通常電力

155HL及び165HLはIntel Turbo Boost Max Technology 3.0をサポートする。

ブランド 型番 コア数 (スレッド) 定格周波数(GHz) 最大周波数(GHz) Arcグラフィックス キャッシュ
(MB)
熱設計電力 (W) 価格
(米ドル)
Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Xeコア
(XVEs)
最大周波数
(GHz)
定格 cTDP 最大
Core Ultra 7 165HL 6 (12) 8 (8) 2 (2) 1.4 0.9 0.7 5.0 3.8 2.5 8 (128) 2.3 24 45 20–65 115 459
155HL 4.8 2.25 438
Core Ultra 5 135HL 4 (8) 1.7 1.2 4.6 3.6 2.2 18 341
125HL 1.2 0.7 4.5 7 (112) 325

低電力

GPUタイルは「Intel Graphics」としてブランド化されているが、Meteor Lake-Hシリーズの「Intel Arc Graphics」と同じGPUマイクロアーキテクチャを引き続き使用している。

ブランド 型番 コア数 (スレッド) 定格周波数(GHz) 最大周波数(GHz) Intelグラフィックス キャッシュ
(MB)
熱設計電力 (W) 価格
(米ドル)
Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Xeコア
(XVEs)
最大周波数
(GHz)
定格 cTDP 最大
Core Ultra 7 165UL 2 (4) 8 (8) 2 (2) 1.7 1.2 0.7 4.9 3.8 2.1 4 (64) 2.0 12 15 12–28 57 447
155UL 4.8 1.95 426
Core Ultra 5 135UL 1.6 1.1 4.4 3.6 1.9 331
125UL 1.3 0.8 4.3 1.85 309
Core Ultra 3 105UL 4 (4) 1.5 1.0 4.2 3.5 3 (48) 1.8 10 295

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 株式会社インプレス (2023年9月20日). “Meteor Lakeの技術概要を公開。「低電力Eコア」搭載でさらなる省電力化”. PC Watch. 2023年12月16日閲覧。
  2. ^ 株式会社インプレス (2022年8月23日). “Intel、Meteor Lakeで3Dチップレット技術を採用。計画通り2023年登場”. PC Watch. 2022年8月23日閲覧。
  3. ^ 日経クロステック(xTECH) (2022年8月18日). “半導体微細化終焉に新シナリオ、技術限界ではなく需要の減退”. 日経クロステック(xTECH). 2022年8月19日閲覧。
  4. ^ 株式会社インプレス (2023年9月20日). “Meteor Lakeの内蔵NPU、AI処理の電力効率はCPUの7.8倍”. PC Watch. 2023年9月23日閲覧。
  5. ^ 株式会社インプレス (2023年12月15日). “Intel、ついに「Core Ultra」正式発表。Ryzenより高速、AIも推進”. PC Watch. 2023年12月16日閲覧。
  6. ^ 株式会社インプレス (2023年6月16日). “Intelは新しい「Core Ultra」ブランドをなぜ導入するのか?”. PC Watch. 2023年12月16日閲覧。
  7. ^ 株式会社インプレス (2023年6月15日). “Intel、新ブランド「Core Ultra」発表。“i”表記は廃止”. PC Watch. 2023年11月1日閲覧。
  8. ^ インテル. “インテルの最新プロセッサーと呼称更新に関するガイド”. Intel. 2023年12月16日閲覧。
  9. ^ 日経クロステック(xTECH) (2023年11月1日). “IntelがデスクトップPC用MPUの新製品、「i」が付く最後のCoreの第1弾”. 日経クロステック(xTECH). 2023年11月16日閲覧。}

関連項目

生産終了
x86以前(4ビット
x86以前(8ビット
x86(x86-16、16ビット
IA-32(x86-32、32ビット
x64(x86-64、64ビット
IA-64(64ビット)
その他
現行
x64(x86-64、64ビット)
その他
マイクロ
アーキテクチャ
P5
 
P5ベースのコア
0.90 μm
  • P5
0.60 μm
  • P54C
0.35 μm
  • P54CS
  • P55C
0.25 μm
  • Tillamook
P6
 
P6ベースのコア
0.50 μm
0.35 μm
0.25 μm
180 nm
130 nm
90 nm
65 nm
NetBurst
 
NetBurstベースのコア
180 nm
130 nm
90 nm
65 nm
Core
 
Coreベースのコア
65 nm
45 nm
Atom
 
Atomのマイクロアーキテクチャ
45 nm
32 nm
22 nm
14 nm
10 nm
Intel 7
Nehalem
 
Nehalemベースのコア
45 nm
32 nm
  • Westmere (Arrandale
  • Clarkdale
  • Gulftown)
Sandy Bridge
 
Sandy Bridgeベースのコア
32 nm
22 nm
Haswell
 
Haswellベースのコア
22 nm
14 nm
Skylake
 
Skylakeベースのコア
14 nm
10 nm
Cypress Cove
 
Cypress Coveベースのコア
14 nm
Sunny Cove
 
Sunny Coveベースのコア
10 nm
Willow Cove
 
Willow Coveベースのコア
10 nm
Golden Cove (+Gracemont)
 
Golden Coveベースのコア
Intel 7
Raptor Cove (+Gracemont)
 
Raptor Coveベースのコア
Intel 7
Redwood Cove (+Crestmont)
 
Redwood Coveベースのコア
Intel 4
  • Meteor Lake
Intel 3
Lion Cove (+Skymont)
 
Lion Coveベースのコア
Intel 20A
Intel 18A
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