梶田興治

かじた こうじ
梶田 興治
別名義
  • 谷こうじ
  • 池すすむ[1]
  • 由起こうじ[2]
生年月日 (1923-10-07) 1923年10月7日
没年月日 (2013-08-18) 2013年8月18日(89歳没)
出生地 日本の旗 日本東京都
職業 テレビディレクターテレビプロデューサー
ジャンル 映画テレビドラマ
事務所 東宝
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梶田 興治(かじた こうじ[2][3]1923年[2][3]10月7日 - 2013年[3]8月18日)は、東宝テレビプロデューサー。ペンネームは谷こうじ、池すすむ[1]、由起こうじ[2]

経歴

東京都出身[2][3]。1944年に東宝に入社[2][注釈 1]。演出部で本多猪四郎監督のチーフ助監督を長く務め[2][4][3][注釈 2]、円谷特技プロダクション(後の円谷プロダクション)へ出向[注釈 3]、同社初のテレビシリーズとして勢作された『ウルトラQ』の監督として活躍[4][3]。その後東宝に戻りテレビ部のプロデューサーとして活躍[2][3]

2013年8月18日、病のために死去[5]。89歳没。

人物・エピソード

本多は、梶田について完璧主義であり、映像に対して真剣に取り組んでいたと評している[6]

キングコング対ゴジラ』(1962年)では、撮影中に負傷した本多に代わり、一部のシーンを撮影した[3]

第二次世界大戦中は、陸軍飛行部隊所属であったが、『ウルトラQ』第27話「206便消滅す」では、劇中にゼロ戦のミニチュアを登場させている。

梶田がチーフ助監督の時代にその下についた谷清次によれば、梶田は軍属経験があるため考え方も軍隊式で、絶対に逆らうことはできなかったという[7]

代表作

映画

公開年月日 作品名 制作(配給) 役職
1954年 1月15日 山の音 東宝 監督助手
7月7日 水着の花嫁 チーフ助監督
11月3日 ゴジラ[3]
1955年 1月9日 恋化粧
5月10日 男ありて
9月21日 くちづけ
1956年 1月22日 若い樹
3月6日 見事な娘
5月3日 妻の心
7月26日 恐怖の逃亡
8月22日 ある女の場合
1957年 4月9日 「動物園物語」より 象
6月19日 サラリーマン出世太閤記
12月28日 地球防衛軍
1958年 2月11日 花嫁三重奏
6月24日 美女と液体人間
10月14日 大怪獣バラン
1959年 3月29日 コタンの口笛
12月26日 宇宙大戦争
1960年 12月11日 ガス人間第一号
1961年 7月8日 大学の若大将[2]
9月17日 アッちゃんのベビーギャング[2]
11月12日 黒い画集 第二話 寒流
1962年 3月21日 妖星ゴラス
8月11日 キングコング対ゴジラ
1963年 1月3日 太平洋の翼
5月29日 青島要塞爆撃命令
8月11日 マタンゴ
12月22日 海底軍艦
1964年 4月29日 モスラ対ゴジラ
1965年 8月8日 フランケンシュタイン対地底怪獣
  • 東宝
  • ベネディクト・プロダクション
  • (東宝)
12月19日 怪獣大戦争 東宝
1966年 7月31日 フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ[3]
  • 東宝
  • ベネディクト・プロダクション
  • (東宝)

テレビ

放映年月日 作品名 サブタイトル 制作
1966年1月2日 - 7月3日 ウルトラQ
  • 第4話「マンモスフラワー」[注釈 4]
  • 第8話「甘い蜜の恐怖」
  • 第22話「変身」
  • 第25話「悪魔ッ子」
  • 第27話「206便消滅す」
円谷プロダクション

作詞

DVD出演

  • キングコング対ゴジラ 音声特典オーディオコメンタリー(2001年)
  • 海底軍艦 音声特典オーディオコメンタリー(2003年)

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 資料によっては、1945年と記述している[3]
  2. ^ 梶田自身によれば、どの組につくかは助監督会で決定するため、『モスラ』など参加していない作品もある[2]
  3. ^ モスラ対ゴジラ』(1964年)の撮影後、東宝の森岩雄から出向を命じられた[2]
  4. ^ 金城哲夫と共同脚本。

出典

  1. ^ a b c 「本多猪四郎監督 長編インタビュー(1)」『モスラ/モスラ対ゴジラ』東宝出版事業室〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.2〉、1985年1月1日、150頁。ISBN 4-924609-04-8。 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m モスラ映画大全 2011, pp. 62–64, 聞き手・友井健人 中村哲「インタビュー 本編助監督 梶田興治」
  3. ^ a b c d e f g h i j k キンゴジコンプリーション 2021, p. 87, 「キャストインタビュー 梶田興治」
  4. ^ a b マガジン2020 2020, p. 62, 「ウルトラ雑学2 円谷プロダクション Who's Who?」
  5. ^ 梶田興治氏死去、「ウルトラQ」で監督 スポーツ報知 2013年8月23日閲覧
  6. ^ 「本多猪四郎監督 長編インタビュー(2)」『ゴジラ/ゴジラの逆襲/大怪獣バラン』東宝出版事業部〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.3〉、1985年5月1日、230頁。ISBN 4-924609-07-2。 
  7. ^ キンゴジコンプリーション 2021, p. 90, 「キャストインタビュー 谷清次」

参考文献

外部リンク

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