平倉駅

平倉駅
駅舎(2010年10月)
ひらくら
Hirakura
岩手上郷 (2.8 km)
(4.6 km) 足ケ瀬
地図
所在地 岩手県遠野市上郷町平倉
北緯39度15分52.70秒 東経141度35分43.24秒 / 北緯39.2646389度 東経141.5953444度 / 39.2646389; 141.5953444座標: 北緯39度15分52.70秒 東経141度35分43.24秒 / 北緯39.2646389度 東経141.5953444度 / 39.2646389; 141.5953444
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 釜石線
キロ程 56.6 km(花巻起点)
電報略号 ヒク
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1915年大正4年)11月23日[1]
備考 無人駅
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平倉駅(ひらくらえき)は、岩手県遠野市上郷町平倉にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)釜石線である。

歴史

当駅を含む区間は1914年大正3年)4月18日岩手軽便鉄道遠野 - 仙人峠間で開通させた[1]。当初は当駅は開設されなかったが、翌1915年(大正4年)11月23日に開業した[1]。その頃は762mm特殊狭軌軽便鉄道であった[1]。また、岩手軽便鉄道の中間区間での工事が難航して東側で部分開業をしたため、東線として孤立した区間で運行していたが、花巻 - 仙人峠の全線が完成したのは当駅の開業と同じ1915年(大正4年)11月23日のことであった[1]

1936年昭和11年)8月1日に国有化され、国鉄の駅となった[1]。その後は国鉄標準の1,067mm軌間への改軌工事が進められた[1]。しかし、第二次世界大戦の戦局悪化に伴い労働力や資材が不足し改軌工事は一旦中止となった[2]1948年(昭和23年)9月にアイオン台風によって山田線が大きな被害を受けると、三陸海岸方面への鉄道連絡を早期に回復させるために釜石線の工事が再開されることになり、12月に再着工した[2]1950年(昭和25年)10月10日に仙人峠を越える区間が完成して釜石線が全通するとともに、遠野 - 足ヶ瀬間の改軌工事が完成し、全区間を1,067mm軌間の列車が運転されるようになった[2]

なお、かつては当駅 - 盛駅間で鉄道(後の岩手開発鉄道)の建設計画が存在し、1939年(昭和14年)に免許が取得されたが、1976年(昭和51年)に失効している。

年表

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅で、北上駅管理の無人駅である。

  • 待合室(2023年10月)
    待合室(2023年10月)
  • ホーム(2023年10月)
    ホーム(2023年10月)

駅周辺

その他

エスペラントによる、「Monta Dio(モンタ・ディーオ:山の神)」という愛称がついている。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
釜石線
快速「はまゆり」
通過
普通
岩手上郷駅 - 平倉駅 - 足ケ瀬駅

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線 10頁
  2. ^ a b c d e f 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線 11頁
  3. ^ 「軽便鉄道運輸開始停留場新設並停車場名称変更」『官報』1915年11月27日(国立国会図書館デジタル化資料)

参考文献

  • 白土貞夫「岩手軽便鉄道 歴史拾遺」『鉄道ピクトリアル』No.813(2009年1月) pp.130 - 137 電気車研究会
  • 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月6日、5-11頁。 

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、平倉駅に関連するカテゴリがあります。

外部リンク

  • 駅の情報(平倉駅):JR東日本
東日本旅客鉄道 釜石線(銀河ドリームライン釜石線)