島森路子

島森 路子(しまもり みちこ、1947年1月17日[1][2] - 2013年4月23日)は、日本の広告評論家・エッセイスト・編集者。月刊誌『広告批評』の2代目編集長・発行人を務めた。

人物・来歴

秋田県横手市出身。秋田県立横手高等学校を経て、1969年立教大学社会学部を卒業。講談社に入社し、児童図書(子ども向け百科事典や絵本)などの編集に関わった[1][3]

1971年天野祐吉のマドラ・プロダクションに移る[4]。『キャッチフレーズ3000選』『今日の広告』の編集に携わりながら、広告評論活動も開始した[5]1979年、天野と共に『広告批評』を創刊[6]。副編集長・メインインタビュアー[7]を経て、1988年に天野から編集長を引き継いだ[8]

1990年にはフジテレビFNN NEWSCOM」のキャスターを務めたほか、TBSテレビブロードキャスター」などでコメンテーターとしても活動した[8]

2013年4月23日午前1時30分、呼吸不全のため死去。66歳没[9]。天野祐吉によると、5年ほど前から闘病していたということで、それは『広告批評』休刊2009年)の大きな理由でもあり「彼女なしでは成立しない雑誌だった」とのコメントを寄せた[1]

主な出演番組

期間 番組名 役職 担当日
1990年4月12日 1990年9月28日 FNN NEWSCOM(フジテレビ) キャスター 木・金曜日
1991年4月13日 2008年9月20日 ブロードキャスター(TBS) コメンテーター 土曜日

著書

  • 1984 『広告のなかの女たち』 (大和書房) ISBN 447950012X 
  • 1984 『コピーライターの冒険』 ※編著 (筑摩書房・ちくまブックス) ISBN 4480050558
  • 1987 『コマーシャルをかんがえる あるCMディレクターの仕事』 (岩崎書店) ISBN 4265014178
  • 1989 『わがまま主義 女の時代の真ん中で』 (PHP研究所) ISBN 4569525709 
  • 1994 『夜中の赤鉛筆』 (新書館) ISBN 4403220371 
  • 1994 『仲よく貧しく美しく』 ※橋本治との対談 (マドラ出版) ISBN 4944079028
  • 1996 『銀座物語 福原義春資生堂文化』 (毎日新聞社) ISBN 4620311170
  • 1998 『広告のヒロインたち』 (岩波新書) ISBN 4004305942
  • 2010 『ことばを尋ねて 島森路子インタビュー集 1』 (天野祐吉作業室) ISBN 4905016002 
  • 2010 『ことばに出会う 島森路子インタビュー集 2』 (天野祐吉作業室) ISBN 4905016010 

脚注

  1. ^ a b c “島森路子さん死去:「広告批評」休刊のわけ 天野祐吉さん明かす”. 毎日新聞. (2013年4月24日). http://mainichi.jp/sponichi/news/20130424spn00m200016000c.html 2013年4月24日閲覧。 
  2. ^ 島森路子 | CD人物レファレンス事典 日本編 - JLogos
  3. ^ 島森路子 | 人名事典 - PHP研究所
  4. ^ 『新訂 現代日本女性人名録』 (日外アソシエーツ、2001年) ISBN 4816916814
  5. ^ コミュニケーション型国土行政 - 建設省
  6. ^ ホットアイあきた383号 (1994年6月1日発行) 秋田の「地域おこし」はいま。 - 秋田県広報ライブラリー
  7. ^ 近藤正高 (2013年5月10日). “島森路子、牧伸二——2013年4月の物故者”. cakes. 一故人. note. 2021年4月5日閲覧。
  8. ^ a b シンポジウム「海外テロ事件と報道」(開催プログラム) - 外務省
  9. ^ “「広告批評」元編集長の島森路子さん死去 66歳”. 朝日新聞. (2013年4月23日). http://www.asahi.com/obituaries/update/0423/TKY201304230157.html 2013年4月23日閲覧。 

関連人物

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