太陽電気推進
太陽電気推進(たいようでんきすいしん、英語: Solar electric propulsion (SEP) )は、太陽電池と電気スラスターを組み合わせて宇宙船を宇宙空間に推進することを指す[1]。この技術は、欧州宇宙機関(ESA)、JAXA(日本の宇宙機関)、インド宇宙研究機関(ISRO)、NASAによってさまざまな宇宙船で利用されている[1]。SEPは通常の化学ロケットよりも比推力が非常に高いため、宇宙船に搭載する推進剤の必要量が少なくて済み、火星へのミッションについて評価されている[2]。
ミッション例
- 水星へのベピ・コロンボミッション(打ち上げ) [3]
- 準惑星ケレスと小惑星ベスタへの探査機ドーン(完了)
- 小惑星ブライユとボレリー彗星へのディープ・スペース1号(完了)
- EMISAT(英語版)軍事偵察(打ち上げ)
- 小惑星イトカワへの探査機はやぶさ(完了)
- 小惑星リュウグウへの探査機はやぶさ2(主任務完了、延長任務継続中)
- 小惑星プシケへの探査機サイキ(建造中)
- 月軌道プラットフォームゲートウェイ(建造中)
電気推進技術
- レジストジェット・ロケット
- イオンスラスター
- 高出力電気推進(英語版)
- パルスプラズマスラスタ
- ホール効果スラスタ
- 磁気プラズマダイナミックスラスター
- 電界放出電気推進(英語版)
- 比推力可変型プラズマ推進機(VASMIR)