二酸化炭素飢餓

二酸化炭素飢餓(にさんかたんそきが)とは、植物施設栽培する時に施設中の二酸化炭素が減少し、植物の成長が停滞する現象のことを指す。冬場の早朝に起こりやすいが、巨大な施設でトマトなどの高設栽培を行うと夏場の施設内部でも起こりうる。防止には二酸化炭素を施用する、換気により二酸化炭素をとり入れるなどの方法があるが、後者は冬場は難しく、冬に二酸化炭素飢餓が発生しやすくなる原因となっている。

二酸化炭素施肥

二酸化炭素飢餓の回避あるいは植物の生長の促進のために用いられる手段の1つに、二酸化炭素を施用することがある。これは、主にプロパンガス燃焼や、液化二酸化炭素の気化によって得られた二酸化炭素を施設内に放出することで行われる。しかしながら、プロパンガスを燃焼させることは温室効果ガスを発生させることでもあり、環境への影響は少ないとはいえ、環境保護の立場からは批判されるうる。

単純な予防策としては、コンポストや何らかの生物などの二酸化炭素発生源を設置することが挙げられる。

関連項目

植物栄養学 / 肥料
生理障害(英語版)
  • ホウ素欠乏症
  • カルシウム欠乏症
  • 鉄欠乏症
  • マグネシウム欠乏症
  • マンガン欠乏症
  • モリブデン欠乏症(英語版)
  • 窒素飢餓
  • 二酸化炭素飢餓
  • リン欠乏症(英語版)
  • カリウム欠乏症
  • 亜鉛欠乏症
  • 微量栄養素欠乏症(英語版)
  • 白化
  • 肥料焼け(英語版)
  • 根腐れ
同化
  • 窒素同化
  • リン溶解細菌(英語版)
  • 硫黄同化(英語版)
  • 生物肥料(英語版)
  • 光呼吸
方法
関連項目
ポータルアイコン 植物ポータル
  • 表示
  • 編集