三島池

三島池

三島池と伊吹山
所在地 日本の旗 日本
滋賀県米原市池下
位置 北緯35度22分32秒 東経136度21分30秒 / 北緯35.37556度 東経136.35833度 / 35.37556; 136.35833座標: 北緯35度22分32秒 東経136度21分30秒 / 北緯35.37556度 東経136.35833度 / 35.37556; 136.35833
面積 0.039 km2
周囲長 0.78 km
最大水深 1.2 m
成因 灌漑
淡水・汽水 淡水
プロジェクト 地形
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三島池(みしまいけ)は、滋賀県米原市池下にある貯水池姉川の伏流水を利用して灌漑用に作られた。別名、比夜叉池2010年(平成22年)3月25日農林水産省ため池百選に選定された[1]。また、「滋賀のため池50選」にも選定されている[2]

概要

築造年は不詳であるが、1200年(正治2年)年代には造られたと言われ、現在も農地20haを灌漑している。

伊吹山が湖面に映え、散策路も整備され、池の北東に「女滞」が近接し水路でつながっており、周辺は「グリーンパーク山東」の公園として整備されていて[3]池の南に「蛍の川」が流れ、6月上旬頃にはホタルが見られ、近隣の住民の親水空間として活用されている[4]

また、1959年(昭和34年)に滋賀県の天然記念物「マガモ自然繁殖の南限地」に指定され[5]。 一部のマガモが、この池に滞まり繁殖していて[6]1964年(昭和39年)に周辺は、鳥獣保護区に指定された。

伝説

鎌倉時代初め頃、池の水が少なくて困っていたところ、女を生き埋めにして人柱を立て水神に祈るとよいというお告げがあり、領主・佐々木秀義(柳田國男『日本の伝説』では佐々木義茂)の乳母である「比夜叉御前」が自ら人柱となることを申し出て、愛用の機織り道具と共に生き埋めになった。その後、池には水が満ちるようになったが、水底から機織りの音が聞こえるという伝説が残る。[7] [8] 池の傍には「比夜叉女墓」がある[9]

動物

生息する魚類
三島池に飛来する水鳥(ほぼ一年中見られる水鳥)
三島池に飛来する水鳥(冬に見られる水鳥)

グリーンパーク山東

伊吹山から見下ろすグリーンパーク山東と三島池

三島池周辺のグリーンパーク山東には以下の施設が整備されている[3]

  • 三島池ビジターセンター(マガモの展示施設)
  • 宿泊研修棟(鴨池荘)
  • グリーンドーム(屋内運動施設)
  • 三島池ゴルフガーデン(ショートコース)
  • 林間キャンプ場
  • ゲートボール
  • フィールドアスレチック

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 三島池 - 農林水産省 - ため池百選
  2. ^ 滋賀のため池50選三島池
  3. ^ a b “グリーンパーク山東”. グリーンパーク山東. 2011年4月22日閲覧。
  4. ^ “三島池”. 社団法人びわこビジターズビューロー (2011年4月11日). 2011年4月22日閲覧。
  5. ^ a b “三島池周辺〜マガモの親子が見られる鳥獣特別保護地区〜”. 琵琶湖環境部 自然環境保全課. 2011年4月22日閲覧。
  6. ^ “ラムサール条約と琵琶湖”. 琵琶湖ラムサール条約連絡協議会事務局. 2011年4月22日閲覧。
  7. ^ 「日本の伝説」柳田国男『定本柳田国男集 第26巻』
  8. ^ [1] 「三島池」 農林水産省 
  9. ^ [2] 「石塔造立 -まいばら石造物100-」 米原市教育委員会 2016年

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、三島池に関連するカテゴリがあります。
  • 地理院地図(電子国土Web)・地名検索「三島池」 国土地理院

参考文献

  • “ふるさと滋賀の自然とのふれあいコーナー/滋賀県”. 滋賀県庁琵琶湖環境部自然環境保全課 (2015年10月25日). 2016年4月18日閲覧。
  • “三島池のカモ及びその生息地”. 滋賀県教育委員会事務局文化財保護課 (2004年3月). 2016年4月18日閲覧。
北海道農政事務所
東北農政局
関東農政局
北陸農政局
東海農政局
近畿農政局
中国四国農政局
九州農政局
沖縄総合事務局
関連項目
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