マーカス・セミエン

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  • マーカス・シミエン
マーカス・セミエン
Marcus Semien
テキサス・レンジャーズ #2
オークランド・アスレチックス時代
(2015年8月15日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンフランシスコ
生年月日 (1990-09-17) 1990年9月17日(33歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手二塁手三塁手
プロ入り 2011年 MLBドラフト6巡目(全体201位)
初出場 2013年9月4日
年俸 $26,000,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

マーカス・アンドリュー・セミエンMarcus Andrew Semien,[注釈 1] 1990年9月17日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。MLBテキサス・レンジャーズ所属。愛称はマハカスMahkus)(後述)。

MLB二塁手シーズン本塁打最多記録保持者(45本〈2021年〉)。

経歴

プロ入り前

高校時代は3度オールリーグに選ばれる活躍を見せ、2008年MLBドラフト34巡目(全体1020位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名されたが、カリフォルニア大学バークレー校へ進学した。大学時代は、1年目は打率.197に終わったが、2年目には打率.328を記録。3年目は打率.275だった。[2][3]

プロ入りとホワイトソックス時代

2011年MLBドラフト6巡目(全体201位)で再びホワイトソックスから指名され、6月30日に契約を結んだ[4]。契約後、傘下のA級カナポリス・インティミディターズ(英語版)でプロデビュー。60試合に出場して打率.253、3本塁打、26打点、3盗塁を記録した[4]

2012年はA+級ウィンストン・セイラム・ダッシュ(英語版)でプレーし、107試合に出場して打率.273、14本塁打、59打点、11盗塁を記録した[4]

シカゴ・ホワイトソックス時代
(2013年9月7日)

2013年はAA級バーミングハム・バロンズで開幕を迎え、105試合に出場。打率.290、15本塁打、49打点、20盗塁と結果を残し[4]サザンリーグのMVPを受賞した[5]。8月にAAA級シャーロット・ナイツへ昇格し、32試合に出場して打率.264、4本塁打、17打点、4盗塁だった[4]。9月3日にホワイトソックスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[6]、翌4日のニューヨーク・ヤンキース戦でメジャーデビュー[4]。「9番・三塁手」で先発起用され、4打数2安打1打点2三振だった[7]。9月23日のトロント・ブルージェイズ戦では、2回裏の第1打席にJ.A.ハップからMLB初本塁打をなる2点本塁打を放った[8]。この年メジャーでは21試合に出場して打率.261、2本塁打、7打点、2盗塁を記録した[4]

2014年3月1日にホワイトソックスと1年契約に合意し[9]、開幕ロースター入りした。開幕後は43試合に出場し、二塁手や三塁手として先発起用されていたが、6月2日にホセ・アブレイユが故障から復帰したため、AAA級シャーロットへ降格した。9月2日に登録枠拡大のため再昇格[10]。この年は64試合に出場し、打率.234、6本塁打、28打点、3盗塁だった[4]

アスレチックス時代

2014年12月9日にジェフ・サマージャマイケル・イノアとのトレードで、クリス・バシットジョシュ・フェグリーランヘル・ラベロと共にオークランド・アスレチックスへ移籍した[11]

2015年から遊撃手のレギュラーに定着。155試合に出場し、打撃面では打率.257、15本塁打、45打点、11盗塁という成績を記録[4]。守備面では152試合で守り、アメリカンリーグワーストの35失策を喫した[12]

2016年は159試合の出場で、打率.238、27本塁打、75打点、10盗塁を記録した[4]。守備ではア・リーグトップの477補殺を記録[13]

2017年は4月中旬に右手首を故障し、3か月近く離脱した。85試合の出場にとどまり、打率.249、10本塁打、40打点だった[4]

2018年は159試合で打率.255、15本塁打、70打点で[4]、この年も補殺数1位を記録し、DRS+9、UZR+8.3はともにプラスに転じた。

2019年は全試合の162試合に出場して打率.285、33本塁打、92打点だった[4]。オフにはシーズンMVP投票では3位に入った[14]。また、同年から新設されたオールMLBチームのセカンドチーム遊撃手に選出された。

2020年オフの11月1日にFAとなった[15]

ブルージェイズ時代

2021年1月30日にトロント・ブルージェイズと1800万ドルの単年契約を結んだ[16]。ブルージェイズにはボー・ビシェットが正遊撃手として起用されているため、セミエンは正二塁手として起用される。

2021年4月3日のヤンキース戦でブルージェイズ移籍後初本塁打を記録した[17]。5月は打率.368、8本塁打、22打点という成績を収め、キャリア初となるプレイヤー・オブ・ザ・マンスに選出された[18]。7月1日にファン投票で自身初となるオールスターゲームに選出された[19]。オールスターゲーム前日の7月12日に「6番・二塁手」で先発出場することが発表された[20]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは2回表にオールスターゲーム初打席に立ち、ブルワーズのコービン・バーンズから内野安打を放ち、先制点を記録し、オールスターゲーム初安打初打点を記録した[21]。その後も好調を維持し、9月29日のヤンキース戦で、二塁手としてはシーズン歴代最多記録となる44号本塁打を放った[22]。最終的な打撃成績は全162試合に出場して打率.265、45本塁打、102打点であった[23]。 オフの11月3日にFAとなった[24]。11月7日にはブルージェイズの選手として2017年のマーカス・ストローマン以来、ブルージェイズの二塁手としては2005年のオーランド・ハドソン以来、セミエンにとっては初となるゴールドグラブ賞を受賞した[25]。11日には自身初となるシルバースラッガー賞を二塁手として受賞[26]、23日には二塁手としては自身初めてオールMLBチームのファーストチーム二塁手に選出された[27]。シーズンMVP投票では2019年以来となる3位に入った。

レンジャーズ時代

2021年12月1日にテキサス・レンジャーズと7年総額1億7500万ドルの契約を結んだ[28]。内訳は2022年が2500万ドル、2023年から2027年までが2600万ドルで、2028年が2000万ドルとなる[29]

2023年6月29日に二塁手部門のファン投票でレンジャーズ移籍後では初、通算2度目となるオールスターゲームに選出された[30]

人物

愛称のマハカスMahkus)は、アスレチックス時代のコーチだったロン・ワシントンが誤った発音で呼び続けたことに由来する[31]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2013 CWS 21 71 69 7 18 4 0 2 28 7 2 2 0 1 1 0 0 22 1 .261 .268 .406 .673
2014 64 255 231 30 54 10 2 6 86 28 3 0 2 0 21 0 1 70 6 .234 .300 .372 .673
2015 OAK 155 601 556 65 143 23 7 15 225 45 11 5 1 1 42 1 1 132 16 .257 .310 .405 .715
2016 159 621 568 72 135 27 2 27 247 75 10 2 1 1 51 1 0 139 12 .238 .300 .435 .735
2017 85 386 342 53 85 19 1 10 136 40 12 1 1 3 38 0 2 85 3 .249 .325 .398 .722
2018 159 703 632 89 161 35 2 15 245 70 14 6 2 7 61 1 1 131 12 .255 .318 .388 .706
2019 162 747 657 123 187 43 7 33 343 92 10 8 0 1 87 2 2 102 11 .285 .369 .522 .892
2020 53 236 211 28 47 9 1 7 79 23 4 0 0 0 25 0 0 50 3 .223 .305 .374 .679
2021 TOR 162 724 652 115 173 39 2 45 351 102 15 1 0 3 66 0 3 146 9 .265 .334 .538 .873
2022 TEX 161 724 657 101 163 31 5 26 282 83 25 8 0 10 53 0 4 120 7 .248 .304 .429 .733
2023 162 753 670 122 185 40 4 29 320 100 14 3 0 5 72 1 5 110 5 .276 .348 .478 .826
MLB:11年 1343 5821 5245 805 1351 280 33 215 2342 665 120 36 7 32 517 6 19 1107 85 .258 .325 .447 .771
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)




































2013 CWS 3 1 7 0 0 1.000 17 5 30 3 2 .921 3 7 13 0 0 1.000
2014 26 51 78 4 23 .970 33 14 72 10 9 .896 3 0 3 0 1 1.000
2015 OAK - - 152 214 407 35 99 .947
2016 - - 159 235 477 21 109 .971
2017 - - 85 125 241 9 45 .976
2018 - - 159 198 458 20 79 .970
2019 - - 161 186 436 12 85 .981
2020 - - 53 59 147 7 17 .967
2021 TOR 147 202 317 8 86 .985 - 21 16 46 1 5 .984
2022 TEX 148 252 398 7 89 .989 - 17 24 43 2 7 .971
2023 162 270 388 6 109 .991 - -
MLB 486 776 1188 25 307 .987 50 19 102 13 11 .903 813 1064 2271 107 447 .969
  • 2023年シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 各年度の太字年ゴールドグラブ賞受賞

表彰

記録

背番号

  • 5(2013年 - 2014年)
  • 10(2015年 - 2021年)
  • 2(2022年 - )

脚注

  1. ^ “Marcus Semien Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年5月23日閲覧。
  2. ^ “Marcus Semien - Baseball”. University of California Golden Bears Athletics. 2019年11月5日閲覧。
  3. ^ “Marcus Semien Baseball Statistics [2009-2015]”. web.archive.org. 2019年11月5日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m MLB公式プロフィール参照
  5. ^ Nick Dobreff (2013年9月3日). “Semien Named Southern League MVP”. MiLB.com. 2014年7月15日閲覧。
  6. ^ “White Sox announce six roster moves”. MLB.com White Sox Press Release (2013年9月3日). 2014年7月15日閲覧。
  7. ^ “Scores for Sep 4, 2013”. ESPN MLB (2013年9月4日). 2014年7月15日閲覧。
  8. ^ “Scores for Sep 23, 2013”. ESPN MLB (2013年9月23日). 2014年7月15日閲覧。
  9. ^ “White Sox agree to terms with 24 players on 2014 contracts”. MLB.com White Sox Press Release (2014年3月1日). 2014年7月15日閲覧。
  10. ^ “White Sox announce seven roster moves”. MLB.com White Sox Press Release (2014年9月3日). 2014年12月11日閲覧。
  11. ^ “A's acquire four players from White Sox for Samardzija and Ynoa”. MLB.com A's Press Release (2014年12月10日). 2014年12月11日閲覧。
  12. ^ 2015 American League Fielding Leaders - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年10月25日閲覧。
  13. ^ “Major League Leaderboards » 2016 » All Positions » Fielding Statistics | FanGraphs Baseball”. www.fangraphs.com. 2019年11月5日閲覧。
  14. ^ “2019 MVP Award vote totals”. MLB.com (2019年11月14日). 2021年10月6日閲覧。
  15. ^ “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月3日閲覧。
  16. ^ “Blue Jays To Sign Marcus Semien” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月30日閲覧。
  17. ^ Keegan Matheson (2021年4月4日). “Blue Jays hurt by rough edges in the field” (英語). MLB.com. 2021年4月26日閲覧。
  18. ^ “パドレス・タティス、ブルージェイズ・セミエンら月間MVP”. 日刊スポーツ. (2021年6月3日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/202106030000166_m.html?mode=all 2021年8月20日閲覧。 
  19. ^ Matt Kelly, Manny Randhawa (2021年7月2日). “Here are your 2021 All-Star Game starters” (英語). MLB.com. July 11, 2021閲覧。
  20. ^ Anthony Castrovince (2021年7月12日). “All-Star Game starting pitchers, lineups, FAQ” (英語). MLB.com. 2021年7月13日閲覧。
  21. ^ Keegan Matheson (2021年7月14日). “Led by Vlad, Blue Jays drive AL offense” (英語). MLB.com. 2021年7月29日閲覧。
  22. ^ “セミエンが44号 二塁手の本塁打記録更新で大谷翔平に1本差に迫る”. 日刊スポーツ. (2021年9月30日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/202109300000175_m.html 2021年10月6日閲覧。 
  23. ^ “Marcus Semien 2021 Batting Game Logs” (英語). Baseball-Reference.com. 2021年10月6日閲覧。
  24. ^ “160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2021年11月3日). 2021年11月5日閲覧。
  25. ^ Keegan Matheson (2021年11月8日). “Semien wins first career Gold Glove Award” (英語). MLB.com. 2021年11月9日閲覧。
  26. ^ “本塁打王ゲレロ、5度目ポージーら/シルバースラッガー賞受賞者一覧”. 日刊スポーツ. (2021年11月12日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/amp/202111120000126.html 2022年2月25日閲覧。 
  27. ^ Anthony Castrovince (2021年11月24日). “The '21 All-MLB Team is here. And it's stacked” (英語). MLB.com. 2021年11月24日閲覧。
  28. ^ “Semien, Rangers agree to 7-yr. deal (source)” (英語). MLB.com. 2021年12月1日閲覧。
  29. ^ “Rangers Sign Marcus Semien” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年12月1日閲覧。
  30. ^ Thomas Harrigan (2023年6月29日). “From 1st-timers to 10th-timers, All-Star Game's starting field set” (英語). MLB.com. 2023年7月3日閲覧。
  31. ^ Explaining A's Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月18日閲覧
  32. ^ “All-MLB Team” (英語). MLB.com. 2021年11月27日閲覧。

注釈

  1. ^ 英語発音: [ˈmɑrkəs ˈænˌd͡ʒɹʊ̈u ˈsɪmjən]

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、マーカス・セミエンに関連するカテゴリがあります。
  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Marcus Semien stats MiLB.com (英語)
テキサス・レンジャーズ ロースター
投手
捕手
内野手
外野手
監督・コーチ
  • 15 ブルース・ボウチー(監督)
  • 83 ウィル・ベナブル(助監督)
  • 14 ドニー・エッカー(英語版)(ベンチコーチ兼攻撃コーディネイター)
  • 75 ティム・ハイヤーズ(英語版)(打撃コーチ)
  • 86 セス・コナー(英語版)(打撃コーチ補佐)
  • 41 マイク・マダックス(投手コーチ)
  • 64 コーリー・ラグスデール(英語版)(一塁コーチ)
  • 27 トニー・ビーズリー(英語版)(三塁コーチ)
  • 87 ブレット・ヘイズ(ブルペンコーチ)
  • 88 ボビー・ウィルソン(捕手コーチ)
  • -- パット・キャントウェル(ブルペン捕手)
  • -- チェイス・カサリ(ブルペン捕手)
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2024年5月22日更新
テキサス・レンジャーズ 2023年のワールドシリーズ ロースター
   

監督
15 ブルース・ボウチー

コーチ
27 トニー・ビーズリー(三塁)
41 マイク・マダックス(投手)
64 コーリー・ラグスデール(一塁)
75 ティム・ハイヤーズ(打撃)
83 ウィル・ベナブル(助監督)
86 セス・コナー(打撃補佐)
87 ブレット・ヘイズ(ブルペン)
88 ボビー・ウィルソン(捕手)

 
業績
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 捕手
  • 一塁手
  • 三塁手
  • 遊撃手
  • 外野手
  • 指名打者
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 投手
  • 捕手
  • 一塁手
  • 三塁手
  • 遊撃手
  • 外野手
 
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セカンドチーム
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