デーモプトレモス
デーモプトレモス(古希: Δημοπτόλεμος, Dēmoptolemos)は、ギリシア神話の人物である。長音を省略してデモプトレモスとも表記される。ホメーロスの叙事詩『オデュッセイアー』の登場人物で、イタケー王妃ペーネロペーの求婚者の1人[1][2]。ドゥーリキオンの出身[2]。アゲラーオス、エウリュノモス、アムピメドーン、ペイサンドロスとともに、求婚者たちの中では特に武人として誉れ高い人物で、オデュッセウスが求婚者たちを討たんとしたときも、なおも生き残り、オデュッセウスに抵抗を続けた。彼らは求婚者たちを鼓舞し、アゲラーオスの呼びかけで槍を投じたが、女神アテーナーによって阻まれた[3]。逆にデーモプトレモスはオデュッセウスが投じた槍で討たれた[4]。
脚注
参考文献
- アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
- 『オデュッセイア/アルゴナウティカ』松平千秋・岡道男訳、講談社(1982年)
- ホメロス『オデュッセイア(下)』松平千秋訳、岩波文庫(1994年)
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