ディム・ボルギル

ディム・ボルギル
Dimmu Borgir
ドイツ・ヴァッケン公演(2018年8月)

バンド ロゴ
基本情報
別名 ディム・ボガー
出身地  ノルウェーオスロ
ジャンル シンフォニックブラックメタル
ブラックメタル[1][2]
メロディックブラックメタル[1]
ヘヴィメタル[2]
スカンジナヴィアン・メタル[2]
活動期間 1993年 - 現在
レーベル ノー・カラーズ・レコード
カコフォナス・レコード
ハンマーハート・レコード
センチュリー・メディア
ニュークリア・ブラスト
共同作業者 フレドリック・ノルドストローム
公式サイト DIMMU BORGIR.com
メンバー シャグラット (ヴォーカル・キーボード)
シレノス (リズムギター)
ガルダー (リードギター)
旧メンバー ムスティス (キーボード)
ICS・ヴォーテックス (ベース)
トヨダルフ (ドラム)
アステヌ (リードギター)
ナガシュ (ベース・バックボーカル)
ブリンヤード・トリスタン (ベース)
スティアン・オースタッド (キーボード)
ニコラス・バーカー (ドラム)

ディム・ボルギル: DIMMU BORGIR)は、ノルウェー出身のシンフォニックブラックメタル・バンド。

同国で盛んなブラックメタルの代表的グループ。

概要

バンド名の由来は、アイスランドの溶岩で出来た名所の地名で、暗黒の城を意味する。1stアルバムの『暗黒の宮殿』から『アブラハダブラ』までの国内盤を発売したアヴァロン・レーベルでは"ディム・ボガー"という表記を用いていたが[3]、ワードレコーズが配給する『イオニアン』からはより原語に近い"ディム・ボルギル"という表記へと変更された[4]

デスメタルブラックメタルバンドを多く輩出しているスカンジナビア半島、ノルウェー出身のバンドで、シャグラット、シレノス、トヨダルフらによって1993年に結成された。

2001年には東京、大阪での来日ライブを行っている。この来日の模様はDVDで発売された『ワールド・ミサントロピー』に一部収録されている。また、1999年、2004年にも来日するとアナウンスされていたが、どちらもキャンセルされている。しかし、2011年に10年ぶりの来日、東京、名古屋、大阪でのライブを行った。 2018年に3度目の来日を果たした。

音楽的特徴と影響

1st、2ndアルバムはブラックメタルらしいアンダーグラウンド要素の強い音楽に、幻想的で悲壮感の漂うキーボードが融合された作品だったが、レコード会社ニュークリア・ブラストに移籍後の3rdアルバム以降からは、シンフォニック色が強まり、フルオーケストラを起用するなど、メジャーシーンに躍り出るバンドとなった。現在ではクレイドル・オブ・フィルスと並ぶ、世界でも人気の高いブラックメタルバンドである。過去にノルウェー国王の前で演奏を披露したこともある。また2007年発売の7thアルバム、In Sorte Diaboliは本国ノルウェーのチャートで1位を獲得し、また米国のビルボード誌にも43位にチャートインされた。 1999年頃までの作品はDarkthroneMayhemBathory、Emperor、Celtic Frost、Immortal、Venom、Iron Maidenから強い影響を受けていた[5]。つづく2000年代には、Antonín DvořákEnyaRichard WagnerFrédéric Chopinなどの作曲家から影響を受けた音楽性となっている[6]

メンバー

現ラインナップ

  • シャグラット (Shagrath (Stian Tomt Thoresen)) - ヴォーカル/キーボード (1993- )
    1993年の結成当初からボーカルをつとめているが、これまでに様々な楽器も担当しており、ギター(1994-1997, 2005)、ベース(2005)、キーボード(1993, 2009-)、ドラム (1993-1995)となっている。当初は、リードボーカルはシレノスが担当していた。
  • シレノス (Silenoz (Sven Atle Kopperud)) - リズムギター (1993- )
    シャグラットと共に、ボーカルを担当していた時期(1993-1997, 2003, 2005)とベース(2005)をつとめていた時期もある。
  • ガルダー (Galder (Thomas Rune Andersen)) - リードギター (2000- )
    オールド・マンズ・チャイルドとしても活動。
  • シャグラット(Vo) 2018年
    シャグラット(Vo) 2018年
  • シレノス(G) 2018年
    シレノス(G) 2018年
  • ガルダー(G) 2018年
    ガルダー(G) 2018年

サポート

  • ダレイ (Daray (Dariusz Brzozowski)) – ドラムス (2008- )
  • ゲルリオズ (Gerlioz (Geir Bratland)) – キーボード (2010- )
  • ビクター・ブラント (Victor Brandt) – ベース (2018– )
  • ダレイ(Ds) 2018年
    ダレイ(Ds) 2018年
  • ゲルリオズ(Key) 2018年
    ゲルリオズ(Key) 2018年

旧メンバー

  • トヨダルフ (Tjodalv (Kenneth Åkesson)) - ドラムセット (1993-1999)
    1993年から1995年までは、ギター担当であった。1995年からドラムを担当。
  • アステヌ (Astennu (Jamie Stinson)) - リードギター (1997-2000)
    コヴナントに参加。
  • ナガシュ (Nagash (Stian Arnesen)) - ベース、キーボード、バッキングボーカル (1997-1999)
    ザ・コヴナント (コヴナント)で活動。
  • ブリンヤード・トリスタン (Brynjard Tristan) - ベース (1993-1996)
  • スティアン・オースタッド (Stian Aarstad) - キーボード (1993-1997)
  • ニコラス・バーカー (Nicholas Barker) - ドラムス (1999-2004)
    クレイドル・オブ・フィルスロック・アップ、ベネディクション、ブルヘリア、オールド・マンズ・チャイルド等に参加。
  • ムスティス (Mustis (Øyvind Mustafarta)) - キーボード (1998-2009)
  • ICS・ヴォーテックス (ICS Vortex (Simen Hestnaes)) - ベース (2000-2009)

旧サポートメンバー

  • イェンス・ペッテル (Jens Petter) - リードギター (1996-1997)
  • キンバリー・ゴス (Kimberly Goss) - キーボード (1997-1998)
    シナジーのボーカルとして活動。
  • アグレッサー (Aggressor (Carl-Michael Eide)) - ドラムス (1997)
  • アルコン (Archon) - リードギター (2000)
  • レノ・ヒリグソー・キレリック (Reno Hilligsø Killerich) - ドラムス (2003-2004)
  • トニー・ラウリーノ (Tony Laureano) – ドラムス (2004–2005, 2007–2008)
    ナイル等で活動。
  • ヘルハマー (Hellhammer (Jan Axel Blomberg)) - ドラムス (2005-2007)
    メイヘムなどに在籍。ブックレットでは正式メンバーのように扱われているが、あくまでもサポートメンバーである。
  • セクトデーモン (Secthdamon (Odd Tony Ingebrigtsen)) – ベース (2007)
    ザイクロンで活動。
  • スノーウィー・ショー (Snowy Shaw (Tommie Helgesson)) – ベース、クリーンボーカル (2010)
    キング・ダイアモンドマーシフル・フェイト等で活動。
  • サイラス (Cyrus (Terje Andersen)) - ベース (2010- ) 元サテリコン

ディスコグラフィー

詳細は「ディム・ボルギルの作品」を参照

アルバム

  • 1995年 暗黒の宮殿 - For All Tid
  • 1996年 ストームブラスト - Stormblåst
  • 1997年 暗黒の帝王 - Enthrone Darkness Triumphant
  • 1999年 スピリチュアル・ブラック・ディメンションズ - Spiritual Black Dimensions
  • 2001年 魔界大憲章 - Puritanical Euphoric Misanthropia
  • 2003年 デス・カルト・アルマゲドン~最終戦争賛歌 - Death Cult Armageddon
  • 2005年 ストームブラスト - Stormblåst (リ・レコーディング)
  • 2007年 イン・ソルテ・ディアボリ~魔界選歌 - In Sorte Diaboli
  • 2010年 アブラハダブラ - Abrahadabra
  • 2018年 イオニアン - Eonian

脚注

  1. ^ a b Dimmu Borgir reviews, music, news - sputnikmusic・2015年7月14日閲覧。
  2. ^ a b c “Dimmu Borgir|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2015年7月14日閲覧。
  3. ^ “DIMMU BORGIR / ディム・ボガー”. 2018年10月4日閲覧。
  4. ^ “ディム・ボルギル/イオニアン【1500枚限定日本盤特別仕様CD+ボーナスデモCD】”. 2018年10月4日閲覧。
  5. ^ Bradley Torreano: Dimmu Borgir. AllMusic. Retrieved on 2011-06-11.
  6. ^ Serba, John. (2003-09-09) Death Cult Armageddon – Dimmu Borgir. AllMusic. Retrieved on 2011-06-11.

外部サイト

  • ディム・ボルギル公式ウェブサイト(英語)
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