クリスタルバイオレットラクトン

酸性物質により前駆体(左)から青色色素(右)に変化する

クリスタルバイオレットラクトンクリスタルバイオレットラクトン誘導体。青色発色用の色素前駆体(ロイコ色素)として用いられる。

淡黄色の結晶で、水に難溶、有機溶媒に可溶。酸性物質(顕色剤)と接触すると可逆的に反応し、ラクトン環が分解してカルボン酸型となり、共役系ができることにより青く発色する。

ノーカーボン紙の色素として初めて実用化された[1]もので、感熱紙にも用いられる。

出典

  1. ^ 波多野吉洋, 記録材料とファインケミカルズ」『色材協会誌』 62巻 5号 1989年 p.288-293, 色材協会, doi:10.4011/shikizai1937.62.288

外部リンク

  • 薄井耕一, 今福繁久, 小野金一, 吉川貞雄, 「溶液中におけるクリスタルバイオレットラクトンの発色および消色の機構」『日本化学会誌(化学と工業化学)』 1983巻 1号 1983年 p.34-41, 日本化学会, doi:10.1246/nikkashi.1983.34
  • クリスタルバイオレットラクトン 安全データシート (PDF)